2025
05.18
05.18

株式会社ハフタ様


ご相談内容
「英語教育=人生に再び息吹を与える」という企業理念を「色」で可視化してほしい、とのご依頼でした。
ご提案内容
理念に基づいたブランドカラー(コーポレートカラー)を設計してご提案。教科書等の各種ツールに展開することを前提に、ロゴマークにも落とし込みました。
ブランドカラーの意味
メインカラー=エメラルドグリーン
グリーンは、季節が巡るたびに芽吹く木々の「生命」や「再生」の象徴であり、また、森に迷い込んだ人を雨風から守るような「安心感」を与える色です。「英語の発音に挫折した人々に、もう一度、可能性を手に入れてもらいたい。そのために寄り添い、見守っていく」そんなハフタ様の想いと決意を表しました。
さらに、グリーンは「黒板」の色でもあるので、教育事業としての信頼性や専門性も、さりげなく表現することができます。
単なるグリーンではなく、エメラルドグリーンを選んだ理由は、代表の方の佇まいから伝わってくる「一途な志と、凛とした透明感」に、宝石のような煌めきを感じたからです。
サブカラー=ライトブルー&ラベンダー
生き生きと爽やかなライトブルーは、英語に困っている方にすぐに手を差し伸べる行動力と、見返りを求めない潔さ。美と知性を表すラベンダーは、女性らしい知的な美しさを湛えた代表ご自身のイメージです。
テキストカラー=ブラック
ブラックは「努力」の象徴。ノートに書き綴った文字が学びの努力の証となり、生徒様の自信につながりますように。そんな想いを込めました。
このおしごとを振り返って
このおしごとは私にとって、「お客様の色を決める」ことの意味を再認識する契機になりました。なぜなら、私のまったく意図していなかったことですが、ご提案した「色」が、お客様の過去のトラウマの蓋を開いてしまったのです。
<ブランドカラーの意味>で記した通り、私は明確な論理に基づいてハフタ様の「色」を設計しました。「きっと喜んでいただける」そう信じてお披露目したのですが、色をご覧になった瞬間、お客様の表情は曇りました。そして、言葉少なくなったまま、早々にお帰りになってしまわれたのです。
理由がわからず、心配なまま過ごすこと数週間。お客様からメッセージが届き、謎が解けました。そのメッセージの中で語られていたのは、「色」にまつわる思い出でした。
幼少期、お客様はグリーンが大好きで、よく身に着けていたとのこと。しかし、思春期になったある時、周囲の方から、グリーンの服についてネガティブな感想を言われたのだそうです。ショックでそれ以来、グリーンの服を避けるようになった。私がご提案した色を見て、その記憶が蘇り、動揺してしまった――そういうことだったのです。
そして、メッセージはこう締めくくられていました。「この数日間、ご提案してくださった色を見ていたら、本当に素敵な色だと思って。改めてグリーンが大好きになりました。トラウマを克服するきっかけをくださってありがとうございました」。
まさにハフタ様の理念そのままに、好きな色を愛おしむ心が「再び芽吹いた」のです。
偶然と言えば、それまででしょう。ですが、「色」にはそれだけ、人の心に深く長く、何かを残す力がある。それは確かです。
誰かの色を決めることは、その人の人生に直接触れること。色彩の設計士として、改めて襟を正す思いにさせられました。




