05.18

「分かりやすい」の根っこ
先日スタッフから
「潤さんは、丁寧に分かりやすく指示してくれるから、すごく助かります!」
と褒めてもらえた。笑
「指示」という言葉は偉そうに感じるので、めったに使わない。
「お願いする」とか「共有する」とか「お伝えする」という言葉を使うかな。
私が心がけているのは「1回で伝わるように」ということ。
同じことを何度も言わなくてもいいように。
一発で伝わるように、一発で相手が分かるように。
1回で伝わらないのであれば、こちらの言い方が悪い、こちらの責任だと思っている。
そしてこう考える「根っこ」には、小学校2年生の時のいやぁ~な思い出がある。
それは何かと言うと「筆算」だ。
皆さんは「筆算」覚えていますか?
こんなやつです。
これの「次の位に送る」の「送る」という概念が、私には理解できなかった。
送るってなに。
そして計算ドリル、こやつもまた、大変厄介だった。
大嫌いな筆算が、理解できない筆算が、これでもかと紙面を埋め尽くしている。
もう私は尋常じゃいられなくなって、癇癪を起こして、計算ドリルのページを破いて、大暴れしていました。笑
そんだけ大暴れしても、理解できるようにならない。
授業には全くついていけない。
先生が何を言っているのか、友達が何を答えているのか、さっぱり分からない。
何を話しているのか、全くついていけない。
・・・孤独だ・・・。
つまり「分からないって孤独」なんだと、深く、深く、心に残ったのです。
40年経つ今でも、この孤独感は鮮やかで、計算ドリルの紙面や色も、ありありと思い出すことができます。
「分からない=孤独」だと心に刻んだので、何を言う時でも「分かりやすく」言おう、と心に誓っています。
研修講師や講演講師のお仕事をさせていただいた時「分かりやすかったー!」というご感想は、よくいただくご感想で、とても嬉しく思います。
近くにいるスタッフからの「指示が分かりやすい!」は、私が何も感想を求めていないのに、言ってきてくれた言葉なので、これまた格別の嬉しさです。