07.03

トラウマ!? 自社のブランドカラー
企業のブランドカラーを設計するにあたり、経営者の「好み」はほとんど関係ありません。企業の「魅力」を色で設計していくからです。
でも偶然にも「この色、大好きー!」と言われたこともあれば、「実はこの色、トラウマだった」と言われたこともあります。
「トラウマだった」と言われた時は、鮮やかな緑を、ブランドカラーとしてご提案しました。
ご提案している最中から、その経営者の方は、なんだかよそよそしい態度になり、ご提案が終わったら「あ、はい、これで良いと思います」と言って、さっさと帰ってしまったんですね。
女性経営者で、よくお話ししてくださる方だったので、私が何か気に障ることをしてしまったのだろうかと、不安になっていました。
しかし、しばらくしてから、その方からご連絡があり「実は、緑は大好きな色だった。高校生の時に緑のワンピールを着ていたら、叔母から『似合わない!』と言われ、とてもショックだった。大好きな色だったので、ショックが大きく、もう緑は着られないと思って、トラウマになっていた」と言われました。
知らなかったとは言え、トラウマの色をご提案してしまったのですが、私としては、その企業の魅力を表現するのに最もふさわしい色は「鮮やかな緑」だと考えていたので、どうしようかと、しばし黙ってしまいました。
そうしたらその経営者の方が「目黒さん、この度はありがとう」と言ってくれたんです。
「?」と思っていると「トラウマだった緑が、うちの会社の魅力を表現してくれると知って、とても嬉しかった。昔のように、また緑のことを好きになれた」と言ってくれたんです!
「先日は、すぐに帰ってしまわれたので、私が何かしてしまったのかと思い、心配しておりました」と正直に申し上げたところ「この前は、トラウマだった色が出てきたから、ただただビックリしてしまって。。。そそくさと帰ってしまってごめんなさい。でもよく考えたら、また緑のことを好きになれると思って、嬉しくなってご連絡しました!」と言ってもらえたんです!!
とっても嬉しかった!!!
そして、私をこんな気持ちにさせてくれた緑のことが、私も、以前よりももっと好きになりました!!