お仕事の自己紹介をした時に、相手から言われる言葉で一番イヤだったのが「私、なに色が似合いますか?」です。
そこを突き詰めることに人生を捧げて、特許まで取っている私に、タダで仕事をさせようとする無神経さに、腹が立つやら情けないやら悔しいやらで、どうにも気持ちがおさまらず、銀座に事務所があった頃は、銀座のおしゃれカフェに友達を呼び出して、気持ちを吐き出して泣いたりしていました(笑)
ここで複雑なのが、「相手が私の仕事に興味を持ってくれた」という「嬉しさ」もある、ということなのです。
それはめちゃ嬉しい。
しかし、私のお客様がきちんとお金を支払ってくださって、学ぼうとしているものを、この人は、タダで、タ、タ、タダで、しかも、会ったばかりのこの一瞬で答え、こ、こ、答えろだとぉお〜!!と、私の心の中は、嬉しさ・腹立たしさ・情けなさ・悔しさが紅蓮の炎となって、渦巻いていました。
しかし、そういうことを積み重ねて行くにつれ、「悪意があって聞くわけじゃない」とか「私と話すネタにしてくれたのかも」と、なんとなく、自分の中で、まる〜くおさめることができるようにもなって行きました。
ここで面白いのが、男性と女性では「似合う色の聞き方」がまるっきり違うということです。
女性は、前述の通り、「私、なに色が似合いますか?」と、自分の上半身を指しながら聞いて来る方が、圧倒的大多数。
しかし男性は、「私のこのネクタイ、おかしくないですか?」とか「私は普段、青系のネクタイが多いんですけど、それで合っていますか?」など、「自分がおかしくないか、正しいか」という論点に絞って聞いて来る方が、大多数なのです。
なぜ、男女でこのような違いが出るのかは、ちゃんと検証していないので分からないのですが、ひとつに、女性の方がファッションアイテムが多いので、男性のネクタイのように、アイテムを絞ることが難しい、ということが挙げられると思います。
いずれにしても、今の私は、少しはまるくなり(笑)「質問してくださるのもご縁のうち」と考えられるようになったので、その方のご気分を害さないような受け答えをしています。
心の中は、相変わらず複雑ですが(笑)
相手は色々で、最初からこちらの思い通りになることが全てではないですが、だからこそ、こちらも色々悩んで考えて、「自分が本当に大切にしているもの」を再認識できるのかもしれませんね。
私の場合は「お客様が、なぜ、その色が似合うのか」という「理由」をご提供することが、とても大切。
私の中の聖域です。
それから「ご縁」。
どこで繋がるか、お世話になるか分からないので、自分から失礼なことはしないように、と心がけています。
そういう大切なもの、自分の中の聖域とも言えるものが見えたから、紅蓮の炎をまるくおさめることが、できるようになったのかもしれません(笑)
画像は、お客様からいただいたチョコレート。お客様大好き!いつもありがとうございます╰(´︶`)╯♡