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怒髪天を衝く、とはよく言ったもので

私は色のお仕事をしておりますが、パンフレットやチラシを制作する場合は、紙の「手触り」や「厚み」も大切だなぁと思っております。
 
会社員時代は制作ディレクターだったので、毎日なにかしら作っていましたが、ある日、印刷会社が紙を間違えて、チラシを印刷してしまったことがありました。
 
「マットコート紙」という光沢の無い紙を指定したのに、「コート紙」というツルツルに光沢のある紙に印刷されて、納品されてしまったのです!
 
しかも、100万部も!
 
これだと、イメージが全く変わってきてしまうがな!!
 
私がいた会社と印刷会社の間には、広告代理店が入っていたので、ミスは広告代理店の責任になりますが、大体こういう時って、クライアント(私がいた会社)が先に気付き、広告代理店はクライアントからよけいに怒られる、といった図式ですよね。
 
「怒髪天を衝く」ということわざがありますが、広告代理店に激怒りしている時の私の髪、本当にちょっと立っていたと思います。笑
 
それから10年後の最近、パンフレットやチラシの制作のお仕事もいただいておりますが、10年前の、髪が立つほどの怒りの感覚、私の怒りに気圧されて、縮こまってずーっと立ちっぱなしだった広告代理店の担当者の様子が、まざまざと、もう10年以上前のことなのに、何度も何度も思い出されます。
 
今は、怒りを多少コントロールできるようになったので、表面的には、髪が立つことは無くなりました。笑
 
が、髪は立たないこそすれ、やっぱり内面は平坦な気持ちでいられることは少なく、それは、良いものが制作できた時もうまくいかなかった時も同じで、気持ちが急に上がったり下がったりする、本能レベルで起きることなので、抑えようとしても抑えられない、それが「ものづくり」なんだろうなと思います。

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フォーマットは要らない

カラーコミュニケーター目黒潤

 

私のサロンから徒歩5分の「kakimotoarms GINZA 2 chome店」。

いつもお世話になっているスタイリストの河野絵奈さん(写真左)が、「東京ビューティーコングレス」という美容師さん達のコンテストで、見事グランプリに輝きました

 

*河野さんの作品は、こちらのページの上から2番目のお写真です。

2019年TOP速報用

 

ものすごい快挙で、私もとても嬉しく、カット&ヘアカラー後に、トロフィーと、同じくお世話になっているカラリストの東さん(写真右)と共に記念撮影📸

 

コンテスト全体のテーマは「un・known」というものだったそうですが、河野さんはそこから「オーロラ」をイメージし、「女神」などにイメージを広げ、モデルさんのヘアスタイルを仕上げたそうです。

「un・known」から何をイメージするか、どう解釈するかは人それぞれで、そこに良いも悪いもありませんが、自分の中で根拠がしっかりしていないと、説得力ある表現はできませんよね。

誰かが言ってたからとか、大多数の意見はこうだからとか、その前に、努力して来た自分の感性を信じ切ることができるかどうか、だと思います。

 

フォーマットに合わせなくてもできる。

いつもスタートできる。

それが自分の感性。