2026
01.20

○○○○を色にした話
~ブランドカラー設計とはまた違う、ある不思議なご依頼とは?~

色×経営

こんにちは。『週刊目黒潤』編集部員Sです。

今日は、編集長・目黒潤に起こった、ちょっと不思議で心に沁みる出来事のお話を紹介します。

企業ブランディングの専門家である目黒編集長のもとには日々、企業の「想い」や「信念」を可視化するためのさまざまなご相談が寄せられます。会社スローガンやタグライン、心に刺さるキャッチコピーの作り方、魅力を一瞬で伝えるキャッチフレーズの作り方、ブランドカラーやロゴマークの考案、マーケティングを意識した自社サービス情報発信などなど。

一つひとつのご依頼に、目黒編集長は毎回毎回「これがデビュー戦なのでは」と思えるような、まっさらな心と頭で向き合い、唯一無二の表現を生み出しています。

そんな目黒編集長だから、彼女のもとに寄せられるご依頼も、一つひとつが個性的で、背景にお客様の熱く濃く深い想いがあるものが多いのですが……

今回、そんな目黒編集長ですら「とても珍しい」と感じるご依頼があったそうです。

どんなご依頼だったのかといいますと。

「僕の【愛】の概念を色で表現してほしい」

お仕事のご依頼というより、まるで詩の一節ですね。

ご依頼主は北海道在住の経営者の方。目黒編集長とオンラインで初対面し、直感で「この人に仕事を頼みたい!」と、わざわざアトリエまで商談に来てくださってのご依頼だったそうです。

意味ではなく、状態(気配)を色にする


 
【愛】の概念を色で表現するとは――

目黒編集長曰く、それは「愛で満たし、満たされている状態を、色で表現すること」。

色の専門家ではない私にとっては、見当がつかない感覚です。ロゴマークやブランドカラーをつくるのとは、勝手が違うでしょう。ターゲットありき、アピールしたいことありきではなくて、状態そのものを色にする。目黒編集長は、この途方もないテーマにどう応えたんだろう……。

頼りにしたのは、自身の「肌感」だったそうです。北海道まで取材に飛び、ご依頼主の方と半日行動を共にし、その方がお好きだという湖に連れていっていただき、並んで湖面を見つめながら、その方から感じた「気配」――それを色にしたとのこと。

どこにも基準がないものを、どう可視化するのか


 
今回のコラム作成にあたって目黒編集長から渡されたコメントには、こう記されていました。

『幼い子どもが「茶色い電車に乗りたい~!」「赤い電車はイヤだ~!」と駅のホームで泣きわめいて、ママを困らせている場面に遭遇したことがありますが、そんな、どこにも基準が無い、自分の中の核だけが知っているような感覚に耳を傾けて、そのお客様の「【愛】の概念」を色にしました』と。

その方と共にいる時にそこにあった何かが、目黒編集長の感性のど真ん中を通り、色になって出てきた、ということなのでしょうか。

どこにも基準がないものを可視化してご提示するのは、編集長としても不安があったのではないかと思いますが、「メッセージカラー」と名付けてお渡ししたその色は、大変お気に召していただけたそうです。よかった~!

それにしても、このご依頼主様の嗅覚の鋭さには私、脱帽いたしました。オンラインでの初対面時に、どんな印象を受けて「この人なら!」とピンときたのかはわかりませんが、「【愛】の概念を色にする」――こんなにも「目黒編集長にふさわしい仕事」を、よくぞ持ってきてくださった、と。

理屈を超えた何かで感じ取る本質


 
目黒編集長は「感性の人」です。「相手が何を言葉にしようとしているか」よりも、その人の本質を先に感じ取ります。

打ち合わせの場面でも、会話の時間より沈黙のほうが長いことがあります。言葉にならないものに耳を傾けているのではないかと思います。

そういえば、私自身も言われたことがあります。「Sの仕事はわかりやすい。Sがノッて書いた文章は、どんどん先を読みたくなる。そうじゃない文章は、あれ? 書いている時にお腹の調子でも悪かったのかな? って思う」と。

リテイクを重ねた後に「う~ん。なんかあなたの文章じゃないと感じる。ここまでの流れを白紙にしてもいいから自由に書いてみて」と言われたこともあります。

理屈を超えた何かで感じ取ってくれる。だから、怖さもありますが、とても安心できます。「私自身が、体調など何らかの要因で感性が鈍って一味足りない成果物を出してしまった際に、スルーされない」から。それが世の中に出てしまう前に「ダメだ!」と気づかせてもらえるから。 (この記事はどうでしょうか。ドキドキです)

その、私から見ると「野生の嗅覚」とでも言いたくなるものが、編集長の言うところの「肌感」なのかもしれません。

相手の中の美しさを、まるごと信じる


 
それは、論理ではありません。けれど、出来上がった色には筋が通っている。だからお客様に「そうです。これです!」と、お客様に納得していただけます。「なぜわかったんですか!」と感動していただけます。ブランドカラーをお披露目した瞬間に「やったー!」という反応をいただいたこともあるそうです。(こちらの案件です。

目黒編集長は、相手の中の美しさを、理屈でなく、まるごと信じて受け取る。その信じる力が「これだ」という色を連れてくる。色自身が「ここだよ」と声を出してくれる。たぶん、そういうことなのだと思います。

どうでしょう。その人の【愛】の概念を色で表す――そんな、生命の核に素手で触れるようなテーマを託されるにふさわしい専門家だと思いませんか。

一方で、感性だけの人でもありません。色彩分野で3つの特許を取得しており、「私の感性が、なぜこの色を選んだのか」をロジカルに説明することができます。感性で受け止めたものを色だけでなく、言葉にも翻訳できるから、キャッチコピーやキャッチフレーズ、スローガン、タグラインといった分野でも専門性を発揮することができるのです。

誰もが、どう生きるかの答えをきっと自分自身の中に持っています。そんな「自分では具現化ができない、でも確かに自分の中にある何か」を「色」か「言葉」もしくはその両方で可視化することで、自分の道しるべが見つかるかもしれません。

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