2026
01.30

【「理念」とは】

感性を磨く

セコムで働いていた頃、創業者の飯田亮さんの「理念」を浸透させる取組みが、全社的にあった。社員(特に生え抜き社員)の中には、飯田代表の熱狂的なファンもいて、中途入社の私は引いていた。本当は、入社したら全員が、飯田代表が書いた書物を読まないといけないんだけど、引いていた私は最後までバックれた(当時の総務部の皆さん、ごめんなさい)

理念浸透のための色々な取組みがなされる中で、ある日「一途」と書いた小さなステッカーが配られた。その文字は飯田代表が書いたもので、かなり達筆だった。

それはなぜか私の心に響いて、長らくモニターに貼っていた。今でも、大きさや色、材質まで鮮やかに覚えている。「一途」という短い言葉が覚えやすくて良いし、普段からの色々な取組みの中で言われている飯田代表の「理念」が、この「一途」という言葉で、初めて「顔」を持ったような気がした。

今、ガバナンスのお手伝いをしているなかで、経営者の理念を社員に浸透させるにはどうしたら良いか、一緒に考えることもある。

「一途」。短い言葉。

退社してから10年以上も経つのに「セコムは【一途】を大切にする会社」という感覚が、今でも私の中で生きている。理念を浸透させるってこういうことなんだな。退社しても覚えてる。何年経っても覚えてる。そしてその言葉を思い出すと、嬉しいような前向きな気持ちになる。