2026
02.19

画面越しの贈りもの
「印象操作」では終わらない。イメージを伝える色の力の本質とは?

色×経営

こんにちは。『週刊目黒潤』編集部員Sです。

本コラムでは、ブランドカラー、コーポレートカラー等、ビジネスカラー戦略に多数実績を持つMeDeRuならではの観点で、企業ブランディングお役立ち情報や、その周辺についてのよもやま話など、お届けしています。

今回は、
「オンライン対面が主流になってきた昨今、画面越しの相手に、服装や背景から伝わるイメージ」
について、私・編集部員Sが思うことを書きます。

 

好印象を与える配色の「正解例」は、すぐわかる


 
生成AIに、こう質問してみました。

「オンライン会議で好印象を与えられる、服装と背景の色の組み合わせは」

瞬時に、答えがありました。(10パターンありましたが、ほんの一部だけご紹介)

【男性経営者におすすめの色彩】
■服装:ネイビー
■背景色:淡いグレー/ライトベージュ
■与える印象:誠実・理性的・冷静

【女性経営者におすすめの色彩】
■服装:アイスブルー(淡く澄んだ水色)/ペールグレー(淡く明るいグレー)
■背景色:ナチュラルホワイト+観葉植物
■与える印象: 洗練・都会的・上品な爽やかさ

念のため、でまかせではないか、別の資料で色の意味を確認してみました。おおむね、合っていました。プロンプトの情報をもっと詳しくしていけば、よりピンポイントに「自分に最適なオンライン勝負色」を提案してもらえそうです。

オンライン対面、これでバッチリ!……かもしれませんが、もうちょっとだけ、考えてほしいことがあるのです。
 

色の力が万人に平等なのは、何を伝えるためなのか


 
色の持つイメージ、影響力は、万国共通。だから、誰もが色の力を借りて、伝えたいメッセージを誰かに伝えることができます。

オンライン対面時に、服装や背景素材の配色を意識的に工夫して、画面越しに伝わる「信頼感」や「安心感」を高める。それも、色の力の効果的な使い方。大いに活用するべきです。

ただ、もしもその工夫を、単に「印象操作」という認識で行うのだとしたら、ちょっともったいないかもしないな……と私は思います。

なぜなら、それだと主役が自分だから。「私に、信頼感を持ってもらいたい」「私を、誠実そうな人間だと思ってもらいたい」。ベクトルが「私」だけに向いているからです。

もちろん、色は万人に平等。色の力を徹底的に自分のために使っていい。でも、それ「だけ」じゃ、もったいないと思うのです。色の価値の本質って、もっと先にある。色ってたぶん、もっと豊かなものだから。そう思うのです。
 

色のイメージが重なれば、深いメッセージになる


 
以前、とある老舗企業の方からのご依頼で「3色の花を組み合わせた寄せ植えの鉢を贈りものにする」というコンセプトの商品を、MeDeRuが企画したことがあります。私もパンフレットデザイン等に関わりました。

3色それぞれの持つイメージが重なって、より深いメッセージが相手に届く。例えば、「優しさ」「誠実」「愛情」のイメージを組み合わせたとして――

その時、贈り主が伝えようとしているのは「私を、優しい(誠実な/愛情深い)人間だと思ってください」ということではなくて。

それが大切なお友達への誕生日祝いだとしたら、届けたいのは「優しくて誠実なあなたの誕生日が、たくさんの愛情に包まれた、幸せな1日になりますように」そんなメッセージです。色のイメージを借りて、相手を想う気持ちです。

とても素敵な仕事でした。デザインを考えながら、「この贈りものを貰った人たちに、色に込められたメッセージが伝わって、幸せな気持ちになるんだなぁ」と想像して、心が温かくなりました。
 

色の力を相手のために使う人ほど、色の力の恩恵を受ける


 
オンラインでの服装や背景素材も、贈りものを選ぶ気持ちで「相手」にベクトルを向けて選んでみると、より素敵な関係が築けるのではないでしょうか。

例えば「信頼」をイメージする色を纏う時、それが「私を信頼してほしい」という以上に、「あなたを信頼します。あなたと信頼関係を築いていきたいです」というメッセージを込めた色だと意識する。そのメッセージが伝わることで、相手の心が温かくなりますように、幸せな気持ちになりますように、と願う。

印象操作だけを意識していた時と、纏う色自体は同じだとしても。そこに相手への想いが乗っていれば、きっと、より豊かで温かくて、相手の心を包み込むようなメッセージとなって届くと思います。

そしてそれが結果的に、あなたを「信頼できる人」「魅力的な人」として印象づける、最良の手段になるはずです。

MeDeRuでブランドカラー・コーポレートカラー等、企業の色のプロデュースをする際も「この色の力が、誰を幸せにするのか」を常に意識しています。その思索の過程を、こちら実例ギャラリー」にてご紹介していますぜひ、ご覧になってくださいませ。

最後に。「色彩の専門家である目黒潤は、オンラインではどんな色が最適解だと言っているの」と、気になる方もいらっしゃるかと思いますので。過去に目黒編集長が書いた記事を、ご紹介します。

「カラー戦略マガジン002:色の白いは七難隠す ~女性だけじゃない!男性もオンラインでは「白」が効果的!~」

昔から言われる慣用句「色の白いは七難隠す」を引きながら、オンラインで使うおすすめ色彩と、その理由をわかりやすく伝えた記事です。「相手の気持ちまで明るくする」と、やっぱり相手ベクトルでも語られています。

お母さんから「色の白いは七難隠す」と言われて納得がいかなかったという、編集長自身の子ども時代エピソードも添えられていて、私もフフッとなりました。

よかったら読んでみてくださいね!