08.11

ブランドは細部に宿る
「ブランド」とは何かと言うと、私はその企業の「唯一無二の魅力」だと思っている。
その言い方が恥ずかしい場合は、その企業の「志」と言ったりもする。
「魅力」にしろ「志」にしろ、絶対的に「唯一無二」のものである。
その唯一無二のもの、それが「ブランド」だと思っている。
だから、商品だけを「ブランド」と呼ぶのではない。
その商品の背景にあるもの全部、その商品を取り巻く環境、これら全てが「ブランド」になり得る。
表面化するのは商品だけだけど、その裏には、その商品への想い、苦労、努力、歴史、伝統、葛藤、社風、文化、、、など、本当は色々なものがある。
そういうものが裏で支えているからこそ、良い商品が生まれるのだと思う。
背景や環境が、頑張ってその商品を生み出そうとするからこそ「ブランド」という、強い一枚岩になるのだと思う。
そして私の仕事は、背景や環境が、この商品を生み出すために、どれだけ頑張っているかということを、目で見て分かりやすく、表面化することである。
苦労、努力、歴史、伝統、葛藤、社風、文化、などは表面化しない。
でもそこにこそ「唯一無二の魅力」や「志」があるから、表面化させて、世間に分かりやすく伝えたい。
そんな気持ちで、ブランドストーリーを設計したり、ブランドカラーを設計したり、ロゴやタグラインをデザインしたりしている。
なので、絶対的に必要なのは「苦労、努力、歴史、伝統、葛藤、社風、文化」の“跡”だ。
それが無くて、ただ良いイメージだけを創って欲しい、ということは、成り立たないと思う。
私が今目指しているブランド創りは、消費者がその企業の「ブランドのプール」に浸かるようなものをイメージしている。
プールに浸かって、あがったら、身体に水滴がいっぱい付いている。
その水滴の一滴一滴まで、その企業のブランドを感じる、、、みたいなものをイメージしている。
たった一滴、ほんの一滴をとってみても、その企業の「唯一無二の魅力」その企業の「志」を感じる、ブランド創りのお手伝いがしたい。
しかし実は「苦労、努力、歴史、伝統、葛藤、社風、文化」の“跡”がある企業は、水滴の一滴一滴までブランドを感じさせることが、私が関わらなくても、ちゃんとできている。
例えば、玄関に季節のお花が生けられていたり、伺った際に社員の皆様が着席していたのを全員で立って出迎えてくれたり、、、なども「ブランド」だ。
素晴らしい唯一無二の魅力だと思う。
でも、ご本人たちには当たり前すぎて「魅力」ということに気付いていないので笑、私が表面化のお手伝いをして、再自覚してもらっている。
そして「わぁ、私たち、こんなに素晴らしかったんだー!」とご自分たちの魅力に気付いてもらい、元気と自信を増してもらっている。
ちゃんとしたブランドは、どんなに隠しても、漏れてくる。
ブランドは細部にこそ、宿るから。




