03.25

オフィスの色で幸福感UP!
社員の定着とウェルビーイングにつながる、経営戦略的な配色とは?
こんにちは。『週刊目黒潤』編集部員Sです。
今回のコラムのお題は
「オフィスの配色が、そこで働く社員に与える影響について」
です。
何度も本コラムでお伝えしているように、色のイメージが人の心に与える影響は、決して小さくはありません。だから、ブランドカラー(コーポレートカラー)、ブランドロゴカラー等、色がブランディングの核になるのです。
企業のオフィスにおいても、色はとても重要な要素です。色の力を活用して、社員の集中力や生産性を高めたり、ストレスを軽減してメンタルヘルスを整え、ひいては社員満足度を高め、定着率向上につなげる。そんな「色彩マネジメント」について、今回は考察していきます。
では、どんな色のオフィスにすればよいのでしょうか。
一生懸命に働いていると、日々、力を借りたい色は変わる

人が仕事に臨んでいる時の状態って、いつでも同じなわけではありません。その時その時で、いろんな色の力を借りたい時があるはずです。
基本的には、オフィスは長時間いる場所なので、無理なく適度な集中力を保ちたい。視界に入る色は、精神を安定させ、落ち着かせてくれる「ブルー系」や、感情への影響が比較的弱い中立的な色「グレー系」などがちょうどよいでしょう。
また、仕事には「これが片付いたら、丸一日ポンコツになってもいい!」と、短時間で全力を絞り出すべき時もあります。そんな時には興奮を促す「赤」の力を借りて戦闘モードになったら、馬力が出そうです。
全力集中で走り抜けた後は、緊張をほどいてリラックスが必要。癒しの色「グリーン」に包まれたいですね。
デザインや企画のプロジェクトでクリエイティブな発想が必要な時は、脳を活性化し、創造力を高める「黄色」の刺激が助けになります。ちなみに、黄色で創造性を高めた例を「実例ギャラリー」でもご紹介しています。こちらです。
「一貫した想いと、個別の最適解 株式会社フジスポーツクラブ様 ブランド設計事例」
「いつも違って、いつもいい」配色調整でウェルビーイング空間を

必要な時に、必要な色の力を借りられるように。おすすめしたいのは、オフィスを「ゾーン分け」すること。
例えば、もっとも面積の大きいスペースの色(メインカラー)は、落ち着いて仕事に取り組めるよう、やさしい「ブルー系」や「グレー系」。締切直前など、戦闘モードで自分を追い込みたい時用に、アクセントカラー的な「赤系」スペースもある。走り抜けた後のリカバリースペースに「グリーン系」を使用。クリエイティブな意見が飛び交う企画スペースは「黄色系」を……。
そんな風に、その日その時の自分の状態に、色が寄り添ってくれるなら。きっと一人ひとりの生産性が上がるし、居心地がよくて、定着率も上がる。社員の心身に余裕が出るので、お客様にもしっかりとホスピタリティを発揮して、質の高いサービスを提供できる。「三方よし」になると思います。
もちろん、MeDeRuのオフィスも、しっかりゾーン分けされています。
ゾーン分けするほどの広さのないオフィスだとしても、パーテーションの片面だけ色を変える、カーテンやブラインドの色を変える。観葉植物を置く。アートを飾る。工夫次第で、視界に入る色彩情報を操作することはできるでしょう。
どんなオフィスでも、色の力を活用した環境デザインは可能です。MeDeRuが色彩設計をお手伝いします。
「世界観を貫く」という色彩マネジメント

さて。ここまでの流れと矛盾するようですが、一つ思い出したことがあります。10年以上前に読んだ雑誌の1ページです。
それは、有名企業のオフィスを紹介する特集記事。著名な方が代表を務める、ある企業が取り上げられていました。その方の名前も、企業名も、業種すら忘れてしまいましたが、覚えているのはオフィスが完全モノトーンで統一されていたこと。
代表の方がその意図を語っていました。「我々は常に、フラットな頭で案件に向き合う必要がある。だから、色から伝わるイメージに誘導されないように、モノトーンにしている」と。
社員の皆さんの服装も、背景に溶け込むようなモノトーンでした。それが、代表の方の意向によるものなのか、社員の自由意思なのかはわかりません。いずれにせよ、このオフィスに「私のイメージカラーはピンクなので!」と、人間アクセントカラーのような服装で出社するのは、さすがに、はばかられそうですよね。
このオフィスには、社員の状態に寄り添う色が用意されてはいません。ですが、それが社員にとって好ましくない環境なのかというと、違う気がします。代表の方のストイックな信念に貫かれたオフィス。そこに身を置くことを許されるのは、間違いなく、選ばれたプロフェッショナルの証です。誇らしくないはずがありません。
「プロフェッショナル集団の一員である」という自覚のもと、厳しい環境で自分を研ぎ澄ます有能感。その中でさらに自分を高め、自己実現を果たせる。これも紛れもない、ウェルビーイングの一形態ではないでしょうか。
意思のあるオフィス配色が、企業の未来を創る

社員の状態変化に、柔軟に寄り添うオフィス。世界観を明確に固定することで、社員の帰属意識や誇りを高めるオフィス。どちらも、社員にとって価値のある空間になり得ます。
ただ、重要なポイントは、その配色が意識的なものなのかどうか。意図せず、たまたま適切な色合いになっただけだったら、何かのタイミングで、また意図せず、不適切な方向に変わってしまいかねませんから。
事業承継を機に、広いオフィスに移転して、内装も新社長のイメージカラーに一新! ……したのに、なぜだか生産性が落ちてしまった。そんなことになったら、もったいなさ過ぎますよね。
オフィスの色は、企業のブランドカラーやコーポレートカラー、ブランドロゴカラーとも連動した「経営者の意思表示」です。色を戦略的に使用する企業こそが、未来に飛躍できます。
戦略は、MeDeRuが伴走します。色彩ブランディングのプロフェッショナルとして、経営者の意思を反映したオフィスを共にデザインします。ご相談ください。




