私は伊勢神宮が大好きで、年に何度か、参拝に行きます。
参道を歩いているだけで、清々しい気持ちになって来ますね。
先日、人生何度目かの参拝で、新発見がありました!
外宮(げくう)の勾玉池(まがたまいけ)に浮かぶ「奉納舞台」の手すりの色が「橙色」だったのです!
(なんてマニアックな新発見(;^_^A)
神様に関することは「邪気を祓う」ということから「赤」を使う、ということが一般常識だった私なので、、、
この新発見は、とても衝撃的でした!
「なぜ赤ではなく、橙色なんだ?!」という疑問を、帰路に就くまで放っておけなかったので、すぐに神職の方に質問してみました。
いきなりの質問なので、なるべく失礼に当たらないように、警戒されないように、ソフトに、やわらかい笑顔(をしていたつもりです)で質問してみましたが、、、やはり唐突だったので、相当、怪訝なお顔をされてしまい、
「なにか、ありましたか?」
と逆に聞き返されてしまいました(;^_^A
ですので、「他の神社では、鳥居などに赤が使われていることが一般的ですが、、、」ということを例に出して、奉納舞台の手すりの色が、なぜ「橙色」なのか、もう一度丁寧に質問してみました。
そこで分かったことは、
「伊勢神宮には、邪気を祓うから⇒赤、という考え方は無い」
ということです。
でも、ではなぜ、赤ではなく「橙色」なんだということは、その方には分からないとのことでしたが、「伊勢神宮には、邪気を祓うから⇒赤、という考え方は無い」というお言葉は、私にとってはとても大きなヒントで、それから色々と仮説を立てることができました。
またいろいろと調べて行くうちに、勾玉池に浮かぶ奉納舞台の手すりの色だけではなく、伊勢神宮のいろんなところに、「橙色」が使われていることが、分かりました!
例えば、、、
伊勢神宮のホームページのメインカラーには、堂々と橙色が使われていますね!
タイトルや大事なところ、矢印に「橙色」が使われています!
そして奉納舞台は、2012年にリニューアルされているのですが、その時に、狂言師の和泉元彌さんが狂言を奉納されています。
その時のお衣装も、「橙色」がメインカラーになっています!
→伊勢神宮外宮勾玉池の奉納舞台がリニューアル-和泉元彌さん狂言奉納
それから、外宮に「せんぐう館」という記念館のようなところがあり、そちらには、お馬さんに付ける宝飾品も展示されているのですが、その宝飾品も「橙色」です。
こちらはお写真を掲載できないので、私のヘタな絵で、こらえてください。
こういうのもありました、外宮の敷地内案内図。
こちらも、建物を示す色に「橙色」が使われています!
それから最後に、御垣内参拝(みかきうちさんぱい)をする時に必要な「特別参宮章」も、「橙色」に寄った黄色ですね。
こちらがなぜ、「橙色」そのものじゃないかと言うと、文字の黒や、印鑑の朱色が見えづらくなるからではないかと、私は睨んでいます(;^ω^)
…ということで、伊勢神宮と「橙色」は、深い関係があると思い、色々と調べましたが、ズバリの答えにはぶつからず、私なりの仮説を立ててみました。
<仮説①>「橙色は豊穣の色」
神宮のホームページより、「神宮では稲が芽吹き、そして稔るという稲作の周期と共に、年間1500回に及ぶお祭りが行われ」とあることから、「豊穣」を表現できる色が、神宮のキーカラーになっているのではないか。
「橙色」は、果実の色に多いので(蜜柑・橙・柿・杏・人参など)、「作物が実る」ということや「豊穣」を表現できる色である。
<仮説②>「縁起物である橙の色」
果物の「橙」は実が熟しても下に落ちないで年を越すことから、「代々栄える」ということで、「だいだい」という名前が付いた、という言われがある。
お正月のお飾りも、蜜柑ではなく、橙を付けるのが、本来の姿とのこと。
つまり、橙は縁起物であり、その橙の色である「橙色」も縁起が良い。
<まとめ>
私は、<仮説①>と<仮説②>を合わせたものが、「橙色」が伊勢神宮のキーカラーである理由なんじゃないかな?って思ってます。
(そもそも、キーカラーかどうかも、ハッキリとした記載はどこにもありませんが)
どなたか、伊勢神宮のいろんなところに、なぜ「橙色」が使われているのか、真実をご存知の方がいらっしゃいましたら、是非、教えてください!
知りたいです!!