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カラー戦略マガジン033:顔色を読む ~グレーの「アシスト力」に守られる~

あなたの「選ばれ力」をアップします!

特許取得の色彩設計師® 目黒潤の「カラー戦略マガジン」を開いてくださり、どうもありがとうございます!

こちらのマガジンでは、古来から伝わることわざや慣用句から「色」が入っているものをピックアップし、現代のカラー戦略で読み解いていきます!

あなたの日々の生活や、ビジネスシーンに活かしていただき、「選ばれ力」をアップしていただけたら、とても嬉しく思います!

色彩設計師® 目黒潤

本日のお題

顔色を読む
かおいろをよむ

こちらの意味は・・・

相手の表情から、その人の機嫌の善し悪しを察すること。

(出典:ことわざ辞典 ONLINE.)

だそうです。

今回は「機嫌の善し悪しを察する」を言い換えて、

「相手の状況や気持ちを慮る」

ということについて、お話ししていきたいと思います!

なんだか尼僧のように尊いことを言っていますが、クレジットカードの不正請求被害に遭ったお話から、今回は始まります。笑

敬語が完璧でも、杓子定規な対応にイライラするのはどうして?

(2022年2月2日配信の「カラー戦略マガジン」より)

先日、クレジットカードの不正請求被害に遭いました。

Facebookに広告を出していないのに、広告を出した請求をされたのです。

簡単に申し上げますと、誰かが私のカードを不正に使って、Facebookに広告を出したんですね。

不正に使われた回数は64回で、合計金額は25万円ちょっとです。

WEB明細を見て、支払う前に気付いたのでまだ良かったのですが、カード会社の方とお話ししたところ、数字をランダムに組み合わせて15桁のカード番号をつくり出し、誰かのカード番号にヒットしたら、それを不正使用する輩が最近出てきているそうです。

なんと私のカードが、それにヒットしてしまった可能性があるとのこと。

そんなのにヒットしてしまうなんて、すごい確率ですよね!

私はその話を聞いた時「私、キテる!!持ってる!!」と思い、被害に遭っているのに、心が躍りました。

(※「キテる 」とは「運がやって来ている」というような意味で使っています。「持ってる」とは「運を持っている=運が良い」という意味で使っています)

そんなすごい確率でカード被害に遭うのなら、同じように、宝くじに当選する確率の運も持っていると思ったのです!

左に行くか、右に行くかの違いだけで、キテることは事実だと思いました!

(ちょっとアタマが南国ワイキキビーチですみません)

なので張り切って宝くじを買いに行き、さらに張り切って、前後賞狙いで連番を購入してみました!

200円という当選結果でしたが。爆笑

まぁそんな感じで捉えているので、不正請求被害に遭ったことは、別に悲観していません。

お金を支払う前に気付きましたし。

でもその後が、ものすごーーーく面倒で、疲れましたし、イライラもしました。

何にそんなに疲れて、イライラしたかと言うと、Facebookとカード会社とのやり取りにです!

64件も不正使用された明細は、WEBからダウンロードして、エクセルにまとめてありました。

それをFacebookに送って、請求をキャンセルしてもらうとか、犯人を見つけてもらうように言いたかったのですが、問い合わせ窓口の対応が、ものすごく杓子定規で、機械みたいな対応だったのです。実際に機械なのかもしれませんね。

問い合わせフォームがあり、内容を書いて、ファイルを添付するボタンもあるので、エクセルファイルを添付して送信したのですが、

「不正使用された日付と金額を書いて送ってくれないと、調べられません」

と事務的な回答が返ってくるだけだったのです。
(メルマガなので簡潔に書いていますが、実際は、もっと杓子定規で事務的な文章です)

不正使用された内容は、エクセルにまとめて添付しているのに、そのエクセルファイルを開いてくれないのです。

問い合わせフォームに不正使用された日付と金額を64件もベタ打ちするの!? そんな手間なこと、やりたくないよ! と思い、粘り強く、3回ぐらい添付ファイルを送り直してみたのですが、結果は変わらず、最後まで添付ファイルを開いてくれませんでした。泣

埒が明かないので、泣く泣く、64件もの不正請求の明細を、問い合わせフォームに手入力でベタ打ちして送信したところ、

「アカウントを乗っ取られたわけではないので、請求をキャンセルすることはできません。ご理解お願いします」

という血も涙も無い、これまたなにかのフォーマットをコピペしたような、杓子定規な回答が返ってきました。泣

Facebookのアカウントを乗っ取られたわけではないし、誰かにカードを不正利用されたことに関しては、Facebookは無関係なので請求はキャンセルしないよ、ということなんですね。

Facebookの言い分はごもっともです。

でも、直接お話しできる電話の窓口は無いですし、問い合わせフォームの返信は杓子定規で、こちらの状況や気持ちを伝えることができず、添付ファイルを開いてもらうこともできず、その不満を伝えることができないもどかしさもあり、とても疲れました。

しかし、さらに疲れたのが、カード会社とのやり取りです。

Facebookは問い合わせフォームでしかやり取りができず、十分なコミュニケーションを取れなかったことで、とても疲れてしまったのですが、カード会社は逆に、電話でしか、やり取りができなかったのです。

なので、Facebookからの杓子定規な回答を、私が電話で読み上げ、それをカード会社のご担当者が聞き取り、メモるという、、、。

あの、、、Facebookからの回答を転送できれば3秒で終わるのに、この手間は、ナニ・・・?

な・ん・で、電話でしかやり取りできないのカナ・・・?

おまけに一応、私の身辺でカード番号を盗まれた可能性も追わないといけないとのことで、カード会社から簡単な聞き取り調査があったのですが、それがもう、15年前にタイムスリップしたのかと思うぐらい、これまた杓子定規で時代遅れな質問だったのです。

なんと、一発目の質問で、

「目黒さんの周りで、Facebookをやっている方はいますか?」

と聞かれたんですよ!

Facebookをやっていない方もいますが、今の時代、FacebookはメジャーなSNSですよね!

それなのに、やっている方が少数派かのように、

「やっている方はいますか?」

なんて。。。

一瞬ポカンとして、

「・・・みんなやっていますよ?」

と答えると、

「繋がっている方は、何人ぐらいでしょうか」

と返されたんですよ!!

Facebookで繋がっている人の数なんて、パッと答えられるほど、きちんと把握していないので、

「何百人か何千人か分からないけど、いっぱいいますよ!」

と、イライラを抑えながら答えましたが、そんな私をよそに、さらに聞き取り調査は続きました。

カード会社「そのうち親しい方は何人ぐらいでしょうか」

私「・・・(←イライラを抑えている)あ、あのぉ、『親しい』ってどれくらいの関係のことを言うんでしょうか」

カード会社 「時々会うような・・・(←私のイライラに気付き、恐る恐る答えている雰囲気)

私「・・・(←引き続きイライラを抑えている)あ、あのぉ、このご時世、親しくても、あまり会えませんよね??」 

カード会社「あ、は、はい、そ、そうですね。。。」

私「なんのために、こんな質問をされるんですか!!??(←イライラ爆発)」

カード会社「も、申し訳ございません。。。ただ、質問しないといけない決まりがございまして。。。」

つまり、ご担当者も、バカげた質問だなー、今の時代に合っていない質問だなーということは認識しつつも、その質問項目に沿って聞き取り調査を進めることが社内の決まりなので、そうせざるを得なかったようです。

杓子定規で時代遅れな対応が、要らない手間をつくっていますよね。

時間も無駄遣いしているし、お互いのモチベーションも下がります。

「目黒さんの周りで、Facebookをやっている方はいますか?」

 なんて、Facebookが流行り始めた15年前にされる質問だよーオイオイオイオイ。

カード会社の質問項目は、15年間、アップデートされていないということなのでしょうか。

Facebookとのやり取りはもどかしいし、カード会社とのやり取りはバカバカしいしで、いくらアタマが南国ワイキキビーチの私でも、とてもイライラしてしまいました。

でも、今年の私のテーマの1つに、

「外部要因に振り回されない。自分の軸をブレさせない。いつも気持ちを落ち着けている」

ということがあるので、イライラしながらも、必死に気持ちを抑えようとしていました。

そうしましたら、そのうち、カード会社のご担当者に対して、イライラして申し訳なかったな、この方が悪いわけでもないのに。。。という気持ちが湧いてきました。

謝ろうと思い、

「さっきはイライラしてしまって、申し訳ございませんでした」

と言ったら、

「いえいえ、とんでもございません! ご自分のカードが不正利用されて、よく分からない状況なので、イライラされるのはごもっともでございます! どなたでもそうなると思います!」

と、初めてご担当者の「気持ちのこもったお言葉」を聞くことができました。

そして最後は、お互いの間に連帯意識みたいなものが芽生え、仲良しになった雰囲気で、電話を終えることができました。笑

私は接客マナーやビジネスマナーの研修講師もしていますが、気持ちがこもっていない杓子定規な対応は良くないですね、ネットでも電話でも。

たとえ敬語が完璧でも、相手の状況や気持ちを慮らない杓子定規な対応は、相手のストレスを高めるだけだと思いました。

ところで逆に「相手の状況や気持ちを慮る」、これがプレゼン資料上でもできると、相手が理解しやすくなる=売上アップに繋がる、というテクニックがあります!

テクニックと言っても、本当にちょっとしたことなんですけどね。

クレジットカードの不正請求被害のお話から始まりましたが、今回は、

「相手の状況や気持ちを慮る、プレゼン資料のカラー戦略」

をお伝えしたいと思います!

相手を慮る「理解促進ツール」とは

ページ数の多いプレゼン資料ですと、途中で「中表紙」を挟む場合がありますね。

中表紙は、何についてのお話か、どの階層でのお話かを相手に伝える「理解促進ツール」だと思います。

プレゼン資料を印刷してお渡しする場合は、この「中表紙」がホッと一息つける役割も担いますし、まさに、相手の状況や気持ちを慮っている1枚ですね!

しかし、オンライン上のプレゼンだったり、対面の場で大きなモニターを使ってプレゼンする場面では、その中表紙のスライドが出てくると「間が抜ける」「リズムが狂う」状態になる場合もあるのではないでしょうか。

一応、中表紙をスライドとしては見せるけれども、「では次は●●についてのご説明です」と一言だけの説明で、時間にすると1~2秒で、次のスライドに移られる場合が多いのではないかな、と推察します。

緊迫した雰囲気の、限られたプレゼン時間の中で、本当に必要な「間」なのかな、と思いますよね。

また印刷してお渡しする場合には、中表紙があるばっかりに「ページ送りがうまくいかない」ということもあると思います。

例えば、2ページを並びで見せたい、見開きで見せたいから、あと1ページ増やすか減らすかしないといけない、という場合です。

そんな時に「中表紙」のような、あれば便利だけれども、重要度は大して高くないページの存在、というのは悩ましいですよね。

そういう時、中表紙に代わる役割を担ってくれるのが、

グレーの直角三角形で作る「タブ」

なのです!

注目すべきはグレーの「アシスト力」

「グレーの直角三角形のタブ」の作り方は、上の画像のように、グレーの直角三角形に、その「章」(階層やサブタイトルなど)のタイトルを書いて、角を合わせてページの隅に置くだけです。

置くページは、その章の階層下にある全てのページに置いても良いですし、章の最初のページだけに置いても良いと思います。

サンプル画像でご説明しますね。


中表紙です。
(章のタイトル)


中表紙の次のページです。
(章の階層下のページ)

これらの2ページを「グレーの直角三角形」を使って、1ページにまとめることができます。

このグレーの直角三角形が、中表紙の小型版、つまり「タブ」となって、プレゼン資料を見た相手の理解が促進される「目印」となってくれるのです。

つまり、この「グレーのタブ」があるだけで、そのページが何のお話をしているのか、どの章の階層下にあるページなのかが、一目瞭然になります!

そして1ページをまるまる使うわけではないので、「ホッと一息つける」ということはできませんが、「間が抜ける」「リズムが狂う」ということが無くなります!

緊迫した雰囲気の、限られたプレゼン時間の中での、微妙な「間」も無くなります!

ではこの直角三角形のタブの色はなぜ「グレー」なのでしょう。

それはグレーの「あまり目立つ色ではない」という特徴を、逆手に取っているからです。

「あまり目立つ色ではない」ということを言い換えると、グレーは「他の色を邪魔しない、謙虚な色」ということです。

むしろ他の色が目立ちやすいように、アシストしてくれる色なのです!

例えば、iPadのキーボードの色の一つにも「グレー」があります。

私もこのグレーのキーボードを使っていますが、キーボードの色が視界を邪魔しないので、画面に集中できるんですね!

そして当然、キーボードとしての役割も果たしています。

プレゼン資料上では、このグレーのキーボードのような役割を「グレーのタブ」が担ってくれるのです!

そのページが何のお話をしているのか、どの階層下にあるページなのかを伝えながら、そのページの内容に集中させてくれるのです!

一人二役の働きです!

なので、プレゼン資料を見た相手の理解が促進され、引いては、売上アップにも繋がるんですね!

グレーの素晴らしい「アシスト力」ですね!

地下発! パラパラ漫画からスタートしたアイディア

ところで「グレーのタブ」の形がなぜ「直角三角形」なのかは、「ページの隅にピタッとはまるから」です。

実はこの「グレーのタブ」は、ノートのページの隅などに描く、パラパラ漫画から思いついたアイディアです。

私の経験から思いついたアイディアなのですが、以前、ページ数が多いプレゼン資料を印刷して、プレゼン相手に渡したことがありました。

私が帰った後で、プレゼン相手が「あれはどこに書いてあったっけ~?」とパラパラとページをめくることを想定して、一発で目的のページを見つけてもらうにはどうしたら良いかな?と考えながら、プレゼン資料を作りました。

私はすきま産業の自営業なので、

「プレゼン資料をちゃんと見てもらえない」

という底辺からスタートしているんですね。笑

なので、頼まれていなくても、相手がやりやすくなったり、喜んでくださることをいつも考えていまして、地下から地上に上がるために必死です。笑

「プレゼン資料を1枚1枚きれいにめくってもらえなくても、パラパラと軽くめくるだけでも、どこに何が書いてあるか、一発で見つけられるプレゼン資料にするにはどうしたら良いだろう?」

と、必死に考えた結果、パラパラ漫画がヒントになり、グレーの直角三角形を、当初は「しおり」として、ページの隅に置くことを思いつきました。

そして、パラパラとページを軽くめくる時だけではなく、相手の理解も促進してくれる「タブ」として、アイディアは膨らんでいきました。

小さなことですけどね。

どの隅に置くかは自由!

パラパラ漫画からスタートしている「グレーのタブ」なので、どの隅に置くかのルールはありません。

自由です!!

4つあるページの隅の、どこに置いていただいても大丈夫です!

自由にデザインしていただけたらと思います!

最も見やすいのは、サンプル画像のように「左上の隅」ですが、ヘッダーのデザインの関係などで、左上の隅に置くことが難しい場合には、他の隅でも大丈夫です!

相手に喜ばれる行動とは

プレゼンも、プレゼン資料も「相手ありき」のものですから、まずは「相手の状況や気持ちを慮る」ことが大切ですね。

それを「行動」で表現すると、

相手に合わせて、臨機応変に対応する!

ということも、一つなのではないでしょうか。

プレゼン資料を見た相手の、理解促進のために、

●「中表紙」がベストの時には、1ページをまるまる使って中表紙を入れる。

●1ページをまるまる使うことはしたくないけれど、中表紙のような役割のものが欲しい時には「グレーのタブ」を入れる。

どちらも、相手を慮っての判断と対応です。

相手を慮ってのアイディアは、どんどん出していきたいですね!

こんな風に、杓子定規ではない、臨機応変な対応は、相手が喜んでくださることに直結します!

だって「相手を特別扱いしている」ということだから。

相手を慮る臨機応変な対応の一つに、今回ご紹介した「グレーのタブ」を追加していただけたら、とても嬉しいです!

本日のカラー戦略的結論

相手を慮る時は、グレーの力を借りよう!

現代のカラー戦略で読み解いた「まとめ」

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