あなたの「選ばれ力」をアップします!
特許取得の色彩設計師® 目黒潤の「カラー戦略マガジン」を開いてくださり、どうもありがとうございます!
こちらのマガジンでは、古来から伝わることわざや慣用句から「色」が入っているものをピックアップし、現代のカラー戦略で読み解いていきます!
あなたの日々の生活や、ビジネスシーンに活かしていただき、「選ばれ力」をアップしていただけたら、とても嬉しく思います!
色彩設計師® 目黒潤
本日のお題
色男、金と力はなかりけり
(いろおとこ、かねとちからはなかりけり)
こちらの意味は・・・
女性に好かれるような美男子は、財力も権力も腕力も無いものだということ。
美男子をからかった川柳。
負け惜しみのことばとしても使う。
(出典:「故事ことわざ辞典」「ことわざ辞典.ONLINE」)
だそうです。
「男は外見じゃなくて、中身!」という文化があった日本だからこそ、美男子がからかわれる川柳ができたんでしょうね。
最近は「美男・美女」の価値観も変化していると思いますが、今日はそれをヒントに、お話を展開していきます!
「もう一つの世界」を生んだTikTok(ティックトック)
(2022年7月13日配信の「カラー戦略マガジン」より)
「TikTok(ティックトック)」というSNSをご存知でしょうか。
聞いたことくらいはあるかもしれませんね。
TikTokというのは、長くて1分、短くて数秒の動画を投稿し合う、スマホで見るSNSです。
YouTubeの短いバージョン、と思ってもらえればOKです!
でもYouTubeよりも一気に拡散されやすい仕組みになっているそうで、最近、10代~20代の若者を中心に人気です。
企業のPR動画や広告の動画も流れていて、求人広告を流す媒体として、よく使われているようです。
私は40代後半、もうそろそろ50に手が届く熟女(笑?)なのですが、最近TikTokにハマってしまい、自分で投稿したことは無いのですが、よく見ています。汗
で、TikTokを初めて見た時にビックリしたのが、
美男美女ばっかり!!!
ということなんです。
TikTokは、素人の若者たちが好きな音楽をBGMに、好き勝手に踊っているだけの動画が多く、なんのオチもありません。
踊ると言っても、音楽に身振り手振りを付けているだけなので、「上手!」と言える域ではありません。
TikTokの世界観に馴染めないと、え、だからナニ? それがどうしたの? と白けてしまいそうになります。
でも!! みんな、カッコ良いし、可愛いんですね!!
っかぁ~、今の子って、みんなこんなに美形なんだぁ~! 顔もちいさ~い! と感心していたら、違いました。。。
かなりの確率で、皆さん「加工」をしています。。。
TikTokには、目を大きくしたり、小顔にしたり、肌を綺麗にしたりといった「加工」と呼ばれる機能があり、ほとんどの若者たちは、自分を撮影した後に「加工」してから、投稿しているようです。
男も、女も、です。
スマホのカメラアプリにもそういう機能がありますが、そういうことができるのは、静止画だけだと思っていました。
今の時代、動画でもできるんですねー!
すごい技術です!!
そして最近は、一周まわって「加工外し」というのが動画投稿のネタになっているらしいです。
これは、最初は加工済みの綺麗な顔で出てくるのですが、途中で「加工外します」というテロップが流れ、BGMの盛り上がりと同時に瞬きをし、その瞬間、一瞬だけ素の顔を見せる、というネタです。笑
そうすると、芸能人みたいに綺麗だった美男美女が、普通の親近感が持てるお顔になります。笑
投稿しているのは普通の若者が多いのですが、リアルの世界と、TikTokで加工した世界の、2つの世界を持っているんだなーと感じました。
リアルの世界では普通の社会人で、仕事はそこそこ、人間関係もそこそこ、という方でも、TikTokの世界では、フォロワー●万人の美男! ということもあり得るのです。
(「フォロワー」というのは、その方を応援しているファンのような存在です)
名前も本名ではなく、顔も素顔ではないということは織り込み済みで、フォロワーが付くんですね!
つまり、加工を外したら美男じゃないかもしれないということは承諾済みの、TikTokの中だけで成り立つ世界なんですね。
「もう一つの世界」にドップリ浸かる
「加工」と同様に、「整形」している方もたくさんいます。
そして皆さん、整形したことを堂々と告白しているんですよね。
私が10代・20代の頃は、整形する人は少なかったですし、整形したとしても、墓場まで持って行くぐらいのトップシークレットでした。
なので、二重まぶたの手術はどこそこのお医者さんがおススメだとか、鼻を高くするにはどこそこがおススメだとか、みんなで投稿し合って、おススメし合っていることにはビックリしました!
けれど、もっとビックリしたのは、
「今度、目頭切開に行ってくるぉ♪」
(「目頭切開」とは目の幅が広がり、目が大きくなる整形です)
と告知投稿をして、その術後の経過も、動画にして投稿しちゃってる方がいることです!
フォロワーの皆さんも、
「わぁ~、可愛くなったね~!」
とか、
「整形やって正解だったね!」
などと、整形を受け入れたポジティブなコメントをしています。
「加工」「整形」といった素顔を変えたことを堂々と公表しても、今、この目の前の外見が美しければ受け入れてもらえる、応援してもらえる、という事実は、私が若い頃…20年前~30年前には無かった価値観だなぁ~と思っています。
私が若い頃は、カッコ良かったり、可愛かったりが賞賛されるのは「生まれつき」だからこそ、でした。
「生まれつき」の何もいじっていない状態で、美しいことに価値がある、という時代だったと思います。
でも今はその価値に加え、TikTokという「もう一つの世界」ができたからこそ、「加工」「整形」で美しくなることもOK! という風に「価値の軸」が増えたのかなぁと思います。
まぁ、良いことですよね!
私が子どもの頃は、男の子に、
「ブス!」
と言われても、その場は泣く泣く諦めて、お化粧ができる年齢になって、ごまかせるようになることを待つしかありませんでした(涙)
でも今は、
「ブス!」
と言われて、その時はイヤな気持ちになっても、自分を受け入れて、賞賛してくれるもう一つの世界を、自分で創ることができるのですから。
頭の中で「もっと可愛く生まれたかったなぁ。。。」と妄想していたことが、本当の現実とまではいかないですけれども、フォロワーという生身の人間からコメントをもらえる場で、願いを叶えることができるわけですから。
このように、好きな名前・好きな顔に変えて(なんなら性別も変えて)、素の自分とは違うけれど、生身の人間と繋がりを持てる、コミュニケーションできる、というところが「もう一つの世界」にドップリ浸かれる所以で、それがTikTokの魅力なんだと思います。
同じ動画でも、YouTubeは、もう少しフォロワーと距離があるように感じます。
私はTikTokに投稿したことはありませんが(勇気が無い。笑)「もう一つの世界」が面白くて、傍観するのにハマっているクチです。
まぁでも、TikTokを見ている人は、自分で「もう一つの世界」を持っている人か、私のようにそれを傍観するのが面白い人、といった2種類だと思いますので、いずれにしても「もう一つの世界に浸かっている」ということは共通しているかと思います。
そんな中で!!
先日の参院選があったわけなんですけれども、各政党や候補者も、TikTokに短い動画を流していました!
理解促進の強い味方! イメージカラー
TikTokはスマホでアプリを開くと、自分で動画を選ばなくても、色々な動画が勝手にどんどん流れてくる仕組みなんですね。
それが一気に拡散されやすい要因なのだと思いますが、参院選に関係する動画も、たくさん流れていました。
「もう一つの世界」に浸かっているTikTokユーザーは、動画に対する集中力が高いので、宣伝効果も高いんじゃないかなぁと思いながら、私は各政党や候補者の動画を見ていました。
党の関係者が投稿している動画もあれば、一般の方が、候補者の街頭演説を撮影して、その場でパッと投稿している動画もあったのですが、やっぱり、色が統一されていると、お話が、ものすごーーーく、分かりやすいですね!!
動画の背景、動画の中で出てくる旗、選挙カー、選挙ポスター、ユニフォーム、テロップなどが、政党や候補者のイメージカラーで統一されていると、「色」でその政党や候補者を覚えることができます。
なので、別の動画が流れてきても、「色」さえ統一されていれば、その「色」を見た瞬間に、
「●●党の動画だ!」
とか、
「候補者の●●さんだ!」
ということが、動画が流れてきた瞬間に分かります。
そうすると、お話の内容の良し悪しは置いておいたとしても、とにかく内容は、ものすごく理解しやすいと思いました!
なぜならば、まずは、動画が流れてきた瞬間に「●●党」「候補者の●●さん」ということが、視覚で理解できます。
視覚で理解できるということは、反射的に存在を認知できるということです。
つまり、頭で考える前に分かる、存在を認知できる、ということです。
そんな風に、「色」で存在を認知させていますので、
「どこの党?」
とか、
「この人、誰?」
という疑問符が一切無く、動画が流れてきた瞬間から、お話に集中できるんですね。
そしてそういう動画が繰り返し流れるので、お話の内容が自然と蓄積されていくんですね。
「どこの党?」
とか、
「この人、誰?」
という疑問符が一切無いクリアな状態で、お話の内容がどんどん積み上がり、理解がどんどん深まっていくということです。
お話を聞いたうえで、賛成とか反対というのはその後の判断ですから、正しく判断をしてもらうためにも、まずは存在を認知してもらって、お話を聞いてもらうことが必要です。
そのために、
色を統一
するということが、本当に大切だなーと実感しました。
ちなみに、イメージカラーで統一された動画で、候補者の方がお話しされていた内容は、私は家族に説明できるぐらいに、深く理解できました。笑
私は政治に対しての関心は普通で、そこまで熱心な方ではないと思いますが、そんな私に対しても、自分の中で理解させるのはもちろんのこと、さらにそれを人に説明できるようになるまで深く理解させたのですから、今更ながら、色の力って、恐れ入りますよね!笑
色はチームの御旗
「もう一つの世界」に浸かっているTikTokユーザーは、動画に対する集中力が高いので、宣伝効果も高い、ということは抜きにしても、
色を統一
するだけで、存在を認知してもらって、お話を聞いてもらいやすくなる、理解されやすくなる、というのは、どんな場面、どんな媒体でも絶対にそうです!
なので、ご商売をなさっている方は、コーポレートカラーやイメージカラーを設定することをおススメします!
例えばコーポレートカラーを設定すれば、自社資料やホームページの色使いを統一でき、それがユーザーへの認知や理解を促進します。
自社の理念を色に込めることができるので、他社との差別化にもなりますね。
それが社員の離職を防いだり、求人にも役立ったりします!
店舗を持たれている方でしたら、イメージカラーを設定すれば、店舗の内装や看板、パッケージ、プライスカード、チラシの色を統一できます。
それが「オンリーワンの店づくり」になりますね!
それから以前、コーポレートカラーは既にあるんだけれども、新規プロジェクトのイメージカラーを設定したいと、ご相談くださった方がいらっしゃいました。
新規プロジェクトには、たくさんの準備と、それに伴う労力が必要です。
でも色が決まっていれば、様々な場面で「ここ、なに色にしよう…」と悩むことが無くなりますので、そこで悩む労力と時間がゼロになります。
そして、これはコーポレートカラーにもイメージカラーにも共通することですが、色は「企業のアイデンティティ」ですので、その色に触れている関係者全員が、いつも同じ方向を向くことができるようになります。
つまり、色は、チームで動く時の御旗なのです!
朝礼で企業理念を唱和するのも、もちろん良いです。
でも色はそれより多くの場面で、様々な形で、社員や関係者と触れ合うので、企業理念やブランドストーリーを、より早く、より深く、浸透させることができます。
ですので、ご商売をなさっている方には、是非、コーポレートカラーやイメージカラーを考えていただければと思いますが、、、ここで、考える時のコツをお伝えします!
今日は出血大サービスですよ!笑
それは、決して、
色から考えない
ということです。
色から考えると、個人の「好み」が優先されてしまい、企業として大切にしていることが後回しになってしまいます。
これでは、色を「企業のアイデンティティ」とする意味がありません。
まずは、
企業として大切にしていることは、何だろう?
ということから考えてみましょう!
そしてそれを色に変換したらなに色になるんだろう? ということを考えてみてください。
この順番が鉄則です!
「企業として何を大切にしているのか」を見直すのは、コロナや戦争、物価高騰などの外部要因に振り回されない、強いビジネスを行うヒントにもなるのではないでしょうか。
本日のカラー戦略的結論
色は金にも力にもなる
現代のカラー戦略で読み解いた「まとめ」
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