あなたの「選ばれ力」をアップします!
特許取得の色彩設計師® 目黒潤の「カラー戦略マガジン」を開いてくださり、どうもありがとうございます!
こちらのマガジンでは、古来から伝わることわざや慣用句から「色」が入っているものをピックアップし、現代のカラー戦略で読み解いていきます!
あなたの日々の生活や、ビジネスシーンに活かしていただき、「選ばれ力」をアップしていただけたら、とても嬉しく思います!
色彩設計師® 目黒潤
本日のお題
色眼鏡で見る
(いろめがねでみる)
こちらの意味は・・・
先入観や偏見をもって物事を判断する。
(出典:ことわざ辞典ONLINE.)
だそうです。
こちらは現代の日常でも、よく使われる慣用句ですね!
「母子家庭」で培ってしまった「色眼鏡」
(2021年10月6日配信の「カラー戦略マガジン」より)
皆様は、人間として一番難しいことは、何だと思われますか。
私は
「許すこと」
だと思います。
元来、短気で怒りん坊の私にとって、これはかなり難しいことで、挑戦、挑戦の毎日です。汗
寝れば忘れて、あまり引きずらないタイプの私ですが、それは「忘れる」とか「薄れる」だけで「許す」とはちょっと違うなーと思っています。
私は能登半島の、歩けばカモメにしか出会わない、ド田舎の漁師町で生まれ育ちましたが、約50年前の田舎には珍しく「母子家庭」で子供時代を過ごしました。
今でこそ、離婚とか母子家庭とかシングルマザーは珍しくない世の中ですが、昔の田舎では、親が離婚した母子家庭は村中の噂の的で、とても肩身の狭い思いをしました。
東京などの都会はまた違うと思いますが、田舎はそういう噂があっという間に広がるんですよね(田舎あるある)
個人情報の保護に無頓着な時代でもあったので、保護者名と住所が書かれた学級名簿が配られた際、保護者名が母の名前になっているので、クラスメイトにも一発で「母子家庭」がバレました。
そういうことにビクビクしていたのですが、私に肩身の狭い思いをさせている、と母に思わせているだろうということが、よけいに辛かったです。
そして私は片親の自分のことを「不幸」だと思い、両親が揃っている家庭の方を「幸せ」だと決めつけるようになりました。
高校の修学旅行の時に広島県に訪れて、被爆者の方のお話を伺う機会があったのですが、その方は初対面の方とお会いすると
「被爆者か、そうでないか」
で、まず相手を見てしまう、とおっしゃっていました。
その方になぞらえるのは大変申し訳ないのですが、私もその方と似た感覚で、初対面の相手を判断していました。
「片親か、そうでないか」
で、まず相手を見て、両親が揃っていれば
「幸せ」
そしてその方に比べると私は
「不幸」
と二者択一で決めつけていました。
・・・完全な色眼鏡ですね!
今は様々な方と出会い、色々な経験をさせていただいたお陰で、人には「幸せか、不幸か」のモノサシはたくさんあり、それらは重なり合っていると思っています。
でも、子供時代の辛い経験が強烈過ぎて、20歳ぐらいまでの私は、極端な判断しかできなかったんですね。
なので、母子家庭になった元凶の父のことをずーっと憎んでいました。
それはとても辛かったです。
人を憎むって、ものすごくパワーを使うし、自分もすり減るんですよね。
父は何年も前に亡くなっているのですが、それでも憎んでいました。
そんな私が父を許すことができて、憎しみから解放された出来事がありました。
「家系図の作成」で「大きな許し」を経験できた
父を許すことができた出来事は、
「家系図の作成」
です。
実は結構最近の話なのですが、コロナでお仕事の大半が無くなり、ヒマになった私は、ひょんなことから家系図の作成を思い立ちました。
郵送で謄本を取り寄せて、祖父母の祖父母まで遡って、結構きちんとした家系図を作成することができました。
その時に、父の名字が何度も変わっていることが分かりました。
養子に出されたのに生家に戻って来て、戻って来たと思ったらまた違う家に養子に出されて…みたいな子供時代だったようです。
父の謄本から、父が子供時代にとても寂しい思いをしたことを感じ取り、
「お父さんも辛かったんだね」
と思いました。
その時に、ホッと、父のことを許せました。
日々「許すこと」に挑戦し続けている私が「あぁ、許せたなぁ」と心から思えた出来事でした。
そういう「大きな許し」を経験して、今に至ります。
今では、両親が揃っているかどうかで相手のことを判断しませんし、父のことも憎んでいませんが、子供時代にかけた「色眼鏡」を外すのに、45年以上かかりました。
・両親が揃っていれば「幸せ」で、片親は「不幸」だという「色眼鏡」
・とにかく父が憎い、それ以外の感情は入る余地が無い「色眼鏡」
私には二段階の「色眼鏡」がありました。
「色眼鏡」って一旦かけたら、外すのは大変なのかもしれませんね!
経営者だからこその「色眼鏡」
最近、お陰様でブランドビルディングのお仕事をよくいただき、お客様のコーポレートカラーを選定させていただくのですが、経営者の方が、ご自分の会社を色眼鏡で見ているなーと感じる時があります!笑
その方々は、私がコーポレートカラーを選定する前から、勝手な予想が激しいのです。笑
例えば、
・横浜の会社だから海のイメージで「青」
・女性向け商品を扱っているので「ピンク」
・士業だから真面目なイメージで「紺」
と、自社のコーポレートカラーをキメ打ちしてしまっているのですが、これも一種の「色眼鏡」ですね。笑
私はコーポレートカラーとは、その会社の「源泉」つまり「魅力」を色にしたもので、魅力ってそんな単純なものではないと考えていますので、経営者の方に、
「まぁ~うちは横浜の会社だから、多分、青でしょ~、目黒さん!」
と言われても、申し訳ありませんが、
「アハハ~」
とか言いながら、聞き流しています。笑
そんなことを言っていたら、横浜の会社は、みんな「青」になっちゃいますから。笑
「横浜の会社」ということも、もちろん魅力のひとつ。
でも、御社の魅力は、それだけじゃないですよね?と思っています。
ひとつの魅力だけでコーポレートカラーを決めるのは、早計です。
しかし、経営者の方がご自分の会社のことを考える時、当事者として、自社の魅力を冷静に挙げられなくなるお気持ちは、よ~く分かります。
知らず知らずのうちに「色眼鏡」をかけて判断してしまう状況も、本当によく分かります。
だからこそ私が、その会社の魅力をバランス良く取り入れた、正当なコーポレートカラーを選定させていただかなければ!と使命に燃えているのです!笑
「子供時代の記憶」による「色眼鏡」
コーポレートカラーをキメ打ちしてしまっている経営者だけでなく、自分のこととなると判断が鈍るのは「人に似合う色」も然りです。
実は割と多いのが、私もそうでしたが「子供時代の記憶」に縛られている方々です。
「親にこの色は似合わないって言われた」
だから、以降、何十年も、その色を避けている方が結構多いのです。
どうしてその色が似合わないのか?という理由を考えたことも無く、ただ親御様の一言が、そのまま理由になって、固まってしまっているんですね。
40代になっても、50代になっても、その呪縛は色褪せません。
これも一種の「色眼鏡」ですね。
子供時代は世界が狭いので、親の言うことが100%ということは当たり前ですが、大人になって世界が広がっても、子供時代にかけた色眼鏡は、そのままなんですね。
私がプロとして、お似合いの色をみさせていただくと、その色が似合わないということは、全くありません。
それをご説明して、ご納得いただくと、その方の表情がガラッと変わります。
ものすごく晴れやかに、明るくなります。
「色眼鏡」を外すことができた瞬間ですね。
泣いてしまう方もいらっしゃいます。
私もその方の辛かったお心が見えて、つられて泣きます。
現代の世の中だからこその判断軸として
「色眼鏡」で人を判断するのは良くないことですが、自分自身を判断する時こそ、本当に「色眼鏡」は不要ですね!
自分自身への「色眼鏡」は、ごみポイポイです!!
「色眼鏡」って、かけていることに自分では気付かない厄介なヤツなので、ご自分の会社や、自分自身を判断する時こそ「色眼鏡を外す!」という強い意識が必要だと思います。
想定外のことが起こったり、情報が溢れている現代の世の中だからこそ、
「自分自身を判断する時は、色眼鏡で見ない!」
という、
「敢えて、見ない」
という意識が、必要な判断軸になるのではないかと思います!
色眼鏡を外すことができた自分は「【選ばれ力】がアップしている自分」ですね!
本日のカラー戦略的結論
自分自身こそ色眼鏡で見ない!
現代のカラー戦略で読み解いた「まとめ」
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